第II部　国土交通分野をめぐる政策課題への取組み

第1章　都市再生の推進

　21世紀における我が国の活力の源泉である都市について、その魅力と国際競争力を高めることは、我が国の経済構造改革の一環として、内政の重要課題である。
　平成13年4月の｢緊急経済対策｣においても、1)広域循環都市プロジェクト、2)安全都市形成プロジェクト、3)交通基盤形成プロジェクト、4)都市拠点形成プロジェクトの4つのテーマをはじめとする都市再生プロジェクトの推進、不動産の証券化の推進、土地の流動化のための規制改革、PFIの積極的な活用などにより、都市再生に取り組んでいくこととされた。
　これを受けて、5月には内閣総理大臣を本部長とする｢都市再生本部｣が内閣に設置され、関係省庁はもとより、関係地方公共団体、経済界などが連携し、戦略的に都市再生に向けたプロジェクトや施策を推進することとされた。
　国土交通省としても、都市の面的整備の推進、国際競争力を高める広域的な交通基盤の整備、魅力的な都市拠点の形成、中心市街地の活性化、良好な都市環境の形成、都市の防災機能の向上、職住近接の実現、都市交通機能の向上などの諸施策を展開し、魅力と活力に満ちた都市づくりを積極的に推進することとしている。