3.国内航空ネットワークの充実

(1)国内航空ネットワークの現状と課題

 我が国の国内航空政策においては、空港整備等のハード面の施策と規制緩和による競争促進等のソフト施策を組み合わせることにより、ネットワークの拡充を図っている。最近におけるネットワークの現状をみると、路線数は9年度をピークとして減少し、12年度も引き続き減少となった。しかし、1路線当たりの年間平均運航回数は逆に9年度を底として上昇しており、トータルとしての輸送力も引き続き増加している。さらに、1路線に2社以上の航空会社が参入している路線の割合は10年度以降増加しており、特に4社以上の参入している路線が増加した。

図表II-2-9 航空ネットワークの推移
図表II-2-9 航空ネットワークの推移



図表II-2-10 1路線当たりの年間平均運行回数
図表II-2-10 1路線当たりの年間平均運行回数


 これらの事実は、航空会社が、路線数の量的な拡大から転換し、市場原理にしたがって需要の多い路線に集中してきていることを示していると考えられる。このような中で、東京国際空港(羽田空港)を利用する国内航空旅客は年5%前後のペースで増加しており、羽田空港の容量不足に対する懸念が高まっている。

図表II-2-11 羽田空港の国内航空旅客数の実績及び将来予測
図表II-2-11 羽田空港の国内航空旅客数の実績及び将来予測



 

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