(3)各国との航空交渉

 国際定期航空輸送は国際的な人的交流及び物的流通を図るために必要不可欠なものであり、利用者のニーズに適切に対応した国際航空路線及び輸送力を確保していくことが重要な課題である。このため、新規の航空協定の締結及び既存の航空協定の改正等により、国際航空関係の一層の拡充とともに国際航空市場における輸送力等の公平な拡大による競争促進を図るべく関係国との間で航空交渉を精力的に行っている。
 12年度においては、世界21ヶ国との間で計26回の二国間協議を行い、このうち13ヶ国との間で乗り入れ地点の追加や増便等に関する取り決めを結んでいる。
 また、近年では航空企業間の提携の動きが活発になってきていることを踏まえ、各国との二国間協議においては内外企業間のコードシェア(共同運航)の枠組みの設定にも努めている。その結果、相手国内区間を含む外国企業の運航している路線をも活用した我が国航空企業の路線網の拡大が可能となっている。
 さらに、成田空港については、現在整備が進められている2,180mの暫定平行滑走路の供用開始(14年4月予定)に向けて、その効果が最大限発揮されるよう、増便や新規乗り入れに関する各国との協議を適切に進めていく方針である。

 

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