(2)外航海運の発展への取組み

 我が国は経済活動を維持していく上で必要なエネルギー資源や食糧の多くを海外に依存しており、その大半を輸送する外航海運は国民生活・経済活動を支える上で極めて重要な役割を担っている。日本の外航海運政策は「海運自由の原則」 (注)を基本としており、その外航海運に係る制度は世界的にみても最も自由化が進んでいるといえる。自由で公正な国際海運市場を形成するべく、国際機関における活動に積極的に貢献している( 第II部第11章 参照)。



(注)海運自由の原則-海運事業に対する参入撤退の自由を保障し、貨物の積取りについて政府の介入により自国の商船隊や自国籍船による輸送を優先させたりすることなく、海運企業や船舶の選択を企業間の自由かつ公正な競争に委ねるとの原則。現実には国家安全保障等を口実に政府の介入が行われることも多いことから、これらについても政府の介入を最小限にすることが求められる。

 

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