第4節 地域の足の確保(地域にとって必要な生活交通路線の維持・確保)

1.地域住民の生活に必要な生活交通路線の確保

 地域住民、特に自らの交通手段をもたない老人や学童等のいわゆる交通弱者にとって必要不可欠な公共交通機関である乗合バスは、モータリゼーションの進展や過疎化の進行により厳しい経営状況にあり、路線の維持・確保が重要な課題となっている。
 運輸政策審議会自動車交通部会答申(平成11年)において、今後の乗合バス事業については、国と地方の適切な役割分担のもと、地方公共団体がより主体的に関与していくことが適当であり、国は広域的、幹線的な輸送サービス類型について支援することが適切であるとされたことを受け、県、市町村、国及び関係事業者等によって構成される地域協議会において、生活交通確保方策について協議を行い、その協議結果に基づいて、国は広域的・幹線的なバス路線の維持を図ることとする新たな補助制度を13年度より導入した。

 

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