3.北海道における資源循環プロジェクト

(1)資源循環プロジェクト

 11年度から「積雪寒冷地における環境・資源循環プロジェクト」が推進されており、13年3月には北海道別海町と湧別町にそれぞれ乳牛1,000頭規模及び200頭規模の処理能力を持ったバイオガス実証プラントが完成した。北海道では家畜排せつ物の発生量が年間約2,000万tにのぼり、その管理の適正化と肥料としての有効利用が重要な課題になっている。プロジェクトでは家畜排せつ物のメタン発酵によって生じるバイオガスと消化液を活用した資源循環システムの構築を目指している。バイオガスは家畜ふん尿を空気に触れさせない状態で発酵させて生成するもので、メタンガスを60%程度含有しており、コージェネレーションのエネルギー源として利用することができる。また、消化液は液肥として活用することができる。

 

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