(2)デジタル公共交通情報の提供

 公共交通機関に関する情報については、現在一部の交通事業者によりホームページ等での公開等が行われているが、まだその割合は低く、広く普及した状況には至っていない。今後、各交通事業者が保有するダイヤ、運賃、遅延等運行状況や混雑等の交通動態といった情報をデジタル化し、パソコンのみならず携帯電話等の携帯端末によりリアルタイムで入手可能とすることにより、将来的には天気予報のように人々にとっての基礎的な情報インフラとして活用されることが期待される。
 12年12月より、北海道札幌市において、運輸省(当時)は通商産業省(当時)、札幌市との共同プロジェクトとして、公共交通機関に関する情報をインターネットにより、パソコンや携帯電話などを通じて利用者に総合的に提供するためのモデル実験を実施した。実験では任意の目的地までの経路、時刻、運賃やバスのリアルタイム運行情報といった、利用者にとって利便性が高い情報の提供を行った。それらの有用性の検証や普及のための課題などについて今後も検討を行うことにしている。

 

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