2.世界水フォーラムへの取組み

 発展途上国を中心として、世界各地での水不足、水質汚濁、洪水等の水問題の深刻化が進んでおり、水問題は21世紀の最も重要な問題の1つと考えられる。世界の水問題は食料の生産・輸入への影響などにより我が国の経済・社会に大きな影響を及ぼすものであり、また国際貢献の観点からも我が国が水問題に対して積極的に取り組むことが重要である。このため、15年3月に京都市を中心とした滋賀県、京都府及び大阪府の琵琶湖・淀川流域において開催予定の第3回世界水フォーラムに対して必要な協力を行うとともに同フォーラムの一環として閣僚級国際会議を開催する旨の閣議了解が13年3月になされた。
『世界水フォーラム』について

  「世界水フォーラム」は、世界の重大な水問題を討議するために世界水会議(平成8年に関係国際機関や学会等により設立された水に関するシンクタンク)が主催する会議で、3年に1度、3月22日の「世界水の日」を含む時期に1週間程度開催されている。第1回世界水フォーラムは、モロッコのマラケシュで9年に開催された。第2回は、12年3月にオランダのハーグで開催され、世界各国から約5,700人の参加者を集め、21世紀における世界の水問題の解決に向けた方向性を提言した「世界水ビジョン」がとりまとめられた。

 

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