第3節 日本の技術、ノウハウを活かした国際協力

 開発途上国の発展には、経済開発の基礎となる社会資本整備をはじめ、計画・政策づくりや管理・運営を担う人材の育成が不可欠である。このため、国土交通分野に関する国際協力のニーズは高い。
 また、近年、自動車に起因する交通渋滞や大気汚染等の環境問題が開発途上国においても深刻化しつつあり、エネルギー消費の少ない効率的な輸送体系の構築を支援することは、地球環境保全のため重要である。
 さらには、民間も含めた日本がもつ優れた技術、ノウハウを活用・移転することにより「顔の見える援助」を推進することや、開発途上国のニーズを的確に把握し、ODAを効果的・効率的に実施することも重要である。このため、
 ・相手国の実情に応じた効率的な協力を行うための国土交通分野における援助方針策定、国際協力事業の評価、情報の収集・分析・有効活用等
 ・効果の高い優良なプロジェクトへの支援を行うため、環境に配慮した優良なプロジェクトの形成のための調査
 ・専門家等の派遣、要人招聘や研修生の受け入れによる日本の技術・基準の移転、地球環境保全等の技術開発、NGO等民間団体による国際協力の支援
 ・JICAを通じた技術・ノウハウの移転
などを推進している。

 <フィリピン高架鉄道2号線建設現場>
フィリピン高架鉄道2号線建設現場

 <対空標識の技術移転(チュニジア)>
対空標識の技術移転(チュニジア)


 

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