第I部 人口の減少、少子高齢化の進展など人口構造の変化に対応した国土交通行政の展開 

(先進地域の人口動向)

 主要先進国の人口増加率を見てみると、1980年までは、西欧諸国においては、0.5%程度で推移しているのに対して、アメリカ、カナダ、日本の3国においては、1%を超える水準で推移してきた。その後、日本や西欧諸国の人口増加率は0〜0.5%程度に低下して推移しているが、アメリカとカナダにおいては、今日も1%近い水準で増加している。
 先進地域(注)における現在の12億人の人口は、今後50年のあいだ、ほとんど変わらないと予想されている。このうち、主要先進国については、第二次世界大戦後、概ね安定的に増加してきたが、日本、ドイツ、イタリアでは2005年前後、イギリス、フランスでは2035年前後をピークに人口減少過程に入るものと見込まれており、一方、アメリカとカナダにおいては、2050年に至っても人口増加を続けることが予想される。

 
図表I-1-1-4 主要先進諸国の人口の推移

1950年、2000年、2050年の順に、アメリカは1億5,700万人、2億8,300万人、3億9,700万人。同じく、日本は、8,400万人、1億2,700万人、1億100万人。ドイツは、6,800万人、8,200万人、7,100万人。フランスは、4,200万人、5,900万人、5,900万人。イギリスは、5,100万人、5,900万人、5,900万人。イタリアは、4,700万人、5,800万人、4,300万人。カナダは1,400万人、3,100万人、4,000万人。
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(注)ヨーロッパ、北部アメリカ、日本、オーストラリア及びニュージーランドからなる地域

 

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