第I部 人口の減少、少子高齢化の進展など人口構造の変化に対応した国土交通行政の展開 

(消費の変化)

 消費については、人口減少下においても、量から質への転換、消費内容の高付加価値化等が見込まれる。特に、豊富な資産と自由時間を有する高齢者の増加により、健康寿命の増進とも相まって、余暇関連、健康関連や高齢者向けサービスに対する消費は拡大が期待される。近年の消費支出の伸びも高齢世帯ほど高くなっており、増加する高齢者を対象に巨大なシルバーマーケットが出現するとの指摘もある。また、著しい経済発展を遂げるアジア諸国を始め人口が増加する世界のマーケットを対象とする輸出の拡大や、訪日外国人観光客の増加による国内消費の拡大を通じて、人口減少による影響を緩和していくことも必要であろう。

 
図表I-2-3-18 世帯年齢別一人当たり消費支出の推移(1980年=100、全世帯、一ヶ月)

各世代における消費支出は、1980年と2000年を比較すると、30歳代後半から50歳代前半にかけての世代は、約1.4倍の伸びに留まっているのに対して、60歳代以上の世代は、約1.8倍と大幅に増加している。
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