第I部 人口の減少、少子高齢化の進展など人口構造の変化に対応した国土交通行政の展開 

第3章 人口構造の変化に対応した国土交通行政のあり方

第1節 変化に対応した重点的・効率的な社会資本整備、交通政策の展開

 戦後の高度経済成長期以降、我が国の社会資本整備は、「欧米水準への追いつき」を目標としながら、増大する人口と成長する経済の需要に対応して「量的な不足の解消」にひたすら努めてきた。しかしながら、少子高齢化が進展しつつ人口が減少する局面を迎え、社会保障関係費の負担の増大等により社会資本整備に対する財政的制約も一層強まると考えられる中で、国民の生活の質を高めつつ我が国経済社会の活力が低下することのないよう適切な対応を行っていくことが求められている。今後は、社会経済の環境変化や地域の実情に適確に対応した「選択と集中」を大胆に行いつつ、重点的・効率的な社会資本整備を進めていくことが必要である。

 

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