第I部 人口の減少、少子高齢化の進展など人口構造の変化に対応した国土交通行政の展開 

(街づくりと交通)

 少子高齢社会において、にぎわいのある街づくりを進める上で、乳幼児連れの女性や高齢者を含め、人々が地域内を安全かつ快適に移動することができるような交通システムを構築することは不可欠である。
 欧米においては、商業施設や公共施設が立地する街の中心部において、トランジットモールの設定、交通規制及びLRTやバスの利便性向上と歩行者に配慮した通行、歩行空間の快適化や街に調和した道路の整備など、交通に着目した街づくりが進められ、成功した例が見られる。
 国土交通省としても、中心市街地において快適な街づくりと交通の利便性を両立させるトランジットモールの実験を行っている。少子高齢化の進展に伴いコンパクトで機能的な街づくりが求められる中で、今後、都市政策と交通政策のより一層の連携を図り、高齢者等が街に出やすいにぎわいのある街づくりを進めていくことが必要である。
 
<トランジットモール実験>



 

テキスト形式のファイルはこちら

前の項目に戻る     次の項目に進む