第I部 人口の減少、少子高齢化の進展など人口構造の変化に対応した国土交通行政の展開 

コラム・事例 ニュータウンの活性化 〜NPO法人の活躍〜

 特定非営利活動法人NPO・FUSION長池は、平成11年に設立され、多摩ニュータウン南西部を中心とした地域で、住民の暮らしを様々な角度から支援しています。
 多摩ニュータウンにおいては、入居開始から約30年が経過した地区もあれば、ここ数年の間に入居が始まった地区もあるなど、特性の違う複数の地区が混在する状態になっています。これらの地区では、既に住民の高齢化が進展していたり、都心に職場をもっている人が多く、地元住民相互のコミュニティが未熟である等の問題を、それぞれ抱えていました。このような中、FUSION長池は、住民が一体感をもったコミュニティ(顔の見える人間関係)を作れるよう様々な活動をしています。
 例えば、1万部に達する地域情報誌「かわら版」の発行で、地域活動の広報支援をするとともに、メーリングリスト「ぽんぽこ」を開設し、地域住民の情報交換の場を作り「地域に帰ってきたお父さん」を増やしています。また、メールをきっかけに、酪農を営む旧住民がミニ牧場を開設し、新住民が訪れるなど、新旧住民の融合(フュージョン)に役立っています。
 また、平成13年7月からは、八王子市から管理・運営を委託された八王子市長池公園自然館(長池ネイチャーセンター)を活動の場として、地域の高齢者の方などを講師として、子どもたちに工芸や絵手紙などの教室を開催するとともに、地域住民が様々な活動に自由に取り組めるよう運営を行っています。
 
長池ネイチャーセンター


 
工芸教室の模様



 

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