(2)地方運輸局における事業部の再編

　これまで、地方運輸局には事業部として鉄道部、自動車部、整備部、運航部、船員部及び船舶部の6つの部が設置されていたが、21世紀型交通行政の円滑な推進を図るため、以下のような再編と体制強化を行った。

1)自動車交通部と自動車技術安全部の設置
　地方運輸局には自動車関係の事業部として自動車部と整備部がそれぞれ設置されていたが、バスを中心とした地域交通の改善対策やタクシーやトラックを含めた道路運送事業の適正化対策を強化するために自動車交通部を設置した。また、車両に関する安全・環境対策、自動車ユーザー対策の充実を推進するために自動車技術安全部を設置した。

2)海事振興部と海上安全環境部の設置
　地方運輸局における海事行政については、従来より、運航部、船舶部及び船員部がそれぞれ設置されていたが、産業振興を通じた地域経済の活性化、地域ニーズへのより的確な対応による利用者利便の向上等の観点から総合的な海事分野の振興を推進する必要性や海上安全・環境の確保に向けソフト・ハードにわたる取組みを一体的・包括的に行う必要性が生じている。このため、海事行政に関する部体制について、「海事振興部」と「海上安全環境部」による行政課題別の横割り2部体制へ改組し、海事行政の総合的・一体的な展開を図ることのできる業務体制を整備した。