第4節　IT革命の推進

　IT(Information Technology、情報通信技術)革命は、従来では考えられなかった大量の情報を高速で伝達・処理するとともに、ネットワーク化された広範な情報通信を可能とするものであり、行政や企業のあり方から人々の日常生活まで、地球規模で大きな変革をもたらしつつある。IT革命の推進は政府の戦略的課題であり、IT戦略本部(高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部)を中心とした内閣のリーダーシップのもと、「我が国が2005年までに世界最先端のIT国家となる」ことを目標に、政府全体でIT革命の推進に取り組んでいるところである。
　IT戦略本部は、平成14年6月に「e-Japan重点計画」(13年3月決定)を見直して、これまでの客観的な成果及び今後迅速かつ重点的に取り組むべき施策を網羅した「e-Japan重点計画-2002」を策定した。「e-Japan重点計画-2002」では、世界最高水準の高度情報通信ネットワークの形成、行政の情報化及び公共分野における情報通信技術の活用推進、などが重点施策として掲げられている。
　これらを受けて国土交通省としても、総合的かつ速やかなIT施策の展開に努めているところであり、今後は着実に整備されつつある高度情報通信基盤を活用した施策の充実にも力を入れていく。