第II部 国土交通行政の動向 

(4)技術研究開発の推進

1)リニアモーターカー
 将来の超高速大量輸送システムとして期待されているリニアモーターカーについては、平成9年4月から山梨リニア実験線において本格的な走行試験を行っている。12年3月、学識経験者等による超電導磁気浮上式鉄道実用技術評価委員会において、「長期耐久性、経済性の一部に引き続き検討する課題はあるものの、超高速大量輸送システムとして実用化に向けた技術上の目途は立ったものと考えられる。」との評価を受けた。引き続き、これら長期耐久性の確認、コスト低減といった残された課題を克服するため、12年度以降も走行実験を実施している。

2)フリーゲージトレイン(軌間可変電車)
 フリーゲージトレインとは、異なる軌間の線路の走行が可能な電車である。この実用化により新幹線から在来線への直接乗り入れが可能となり、乗客の利便性が飛躍的に向上することが期待される。平成13年1月、アメリカコロラド州において行っていた高速耐久試験等を終了した。13年10月からは、新下関駅付近を基地として、各種試験を行い、実用化に向けた技術的検証・評価を行っている。
 
<リニアモーターカー>


 
<フリーゲージトレイン>



 

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