第II部 国土交通行政の動向 

(2)テクノスーパーライナー(TSL)の事業化促進

 テクノスーパーライナーは、運輸省(当時)の支援の下、平成元年度から7年度にかけて1)最高速力50ノット(時速93km)、2)高い積載能力、及び3)優れた耐航性能、を目標に開発された画期的な超高速船であり、高速化、効率化及び利便性向上等、海上交通ネットワークの充実に資するものである。TSLの投入航路としては、1)国内海上物流の基幹航路、2)離島航路、3)アジア近海航路の各分野が考えられる。TSL第1船は17年春に東京−小笠原航路に就航する予定であり、国土交通省ではこれに向けた環境整備に取り組んでいるところである。

 
図表II-5-2-15 テクノスーパーライナー(TSL)

大量の貨物や旅客を、通常の船舶の倍以上の速力で、荒れた海でも安全に輸送できる新形式超高速船である。船体下部に空気を吹き出し、船体と前後の軟式構造のシールで空気を閉じ込めて、船体を浮上させ、水の抵抗を大幅に低減させる。

 

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