第II部 国土交通行政の動向 

(3)国際物流機能強化に資する施策

 物流における国際競争力を確保するためには、国内輸送部分を含めた全体としての所要時間の短縮が不可欠である。特に、船舶が入港してから貨物がコンテナヤードを出ることが可能となるまでのリードタイムの短縮及び海上輸送や航空輸送と陸上輸送の連携の一層の円滑化を目指すことにより国際的に魅力ある港湾・空港機能を提供し、国際物流機能の強化を図る必要がある。
 政府全体での取組みによってリードタイムは確実に短縮されており、国土交通省としてもこの一環として、港湾諸手続きのワンストップサービス(シングルウィンドウ化)や港湾の24時間フルオープン化等の実現に努めている。
 さらに、海上輸送や航空輸送にスムーズに接続する陸上輸送を実現するため、港湾・空港へのアクセス道路の整備を進めるとともに、物流拠点、重要港湾等を連絡する高規格幹線道路、一般国道等を中心に車両の大型化に対応した橋梁の補強等の整備を進め、海上コンテナを直接搭載するための車両の大型化への対応を図っており、また、鉄道による海上コンテナ輸送に関する検討も行っている。

 

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