第II部 国土交通行政の動向 

第3節 交通安全対策の充実強化

1.道路交通における安全対策

(1)事故多発地点緊急対策事業

 幹線道路における事故が、全体の9%の区間に40%の件数が集中していることから、道路管理者と公安委員会の連携の下、交通事故データと、道路交通センサスを統合したデータベースから抽出した事故多発地点約3,200箇所及びその周辺地域において、交差点改良、歩道等の整備、道路照明の設置などの事故削減策を集中的に実施している。また、これら事故多発地点の情報等をホームページで提供し、トラックの運用計画や安全啓発活動にも活用できるよう努めている。

 
図表II-6-3-1 事故多発地点緊急対策事業の事故抑止効果

全国の事故発生件数は、平成2年から平成5年の平均681、376件から平成12年の931、934件に36.8%増加している。これに対して、事故多発地点については、9、835件から9、169件に減少しており、全国と同じ傾向で増えた場合と比較すると、事故多発地点緊急対策事業により約3割抑止されている。
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