第II部 国土交通行政の動向 

コラム・事例 水都再生に向けた官民の取組み

 古くから大阪は「水の都」と呼ばれ、川を中心としてまちが発展してきました。道頓堀川はその象徴として、今も大阪を代表する風景の一つとなっています。
 しかしながら、過去に悪化した水質は徐々に改善されてきている一方で、川は高い護岸に囲まれ、橋の上からしかその姿を見ることはできず、川と人との関係は希薄になっています。
 そこで大阪市では、親水性の高い憩い空間の創出など、まちづくりと一体となって水都再生を目指した取組みを進めており、昨年7月には音楽ホールなどと一体となったにぎわいのある水辺空間として、「湊町リバープレイス」がオープンしています。
 さらに、市民が中心となり、道頓堀川における水泳大会の企画や、淡水用真珠貝の養殖(貝が水中の窒素やリンを取り込んだ植物性プランクトンなどを食べて育つことにより水の浄化効果が得られる)など、川に対する関心を高め、愛着を持ってもらうことを通じた、美しい「水の都」の復活を目指した取組みも活発に行われています。
 


 
湊町リバープレイス


 
淡水用真珠貝のオーナー券



 

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