第II部 国土交通行政の動向 

コラム・事例 事業者間の連携による公共交通の利用の促進 〜スルッとKANSAIの取組み〜

 スルッとKANSAIは、加盟社局内の鉄道・バス路線を1枚のカードで乗り降りできる共通乗車券システムとして平成8年3月に5社局でスタートし、平成14年8月現在で関西地域の37社局での利用が可能となっていますが、共通乗車券システムにとどまらない取組みを行っています。
 美術館からラーメン店まで、地域の様々な観光施設、商業施設とのタイアップや、エリア内の鉄道・バスが3日間乗り降り自由となる乗車券の海外や国内の関西以外の地域での発売により、公共交通の利用の促進を図っているほか、乗車券の台紙や車内の蛍光灯等の共同購入によるコスト縮減に努めるなど、少子高齢化等による輸送人員の大幅な減少という厳しい現実に直面しつつも、公共交通の活性化に成果を上げています。
 これらの取組みは、公共交通機関の今後のあり方のひとつとして注目されています。
 


 


 



 

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