第I部 活き活きとした地域づくりと企業活動に向けた多彩な取組みと国土交通施策の展開 

(参加意識の持続)

 十分な金銭的対価が支払われることの少ない地域づくりにおいては、参加者のやる気を持続させるための工夫が重要である。参加者が興味を持つことのできる取組みを行っていくことは当然ながら、参加者間の交流など楽しんで参加できるような工夫がなされている。また、小さな成果であっても、順次、取組みの結果が現れる段階を設けて参加者の達成感を確保したり、建物自体やその意匠などではなく景観の維持に貢献している「人」を対象とする表彰制度などによって、個々の参加者の活動を評価することや、地域づくりの取組み自体が外部から評価を受けることにより、参加意識の持続・向上が図られている。

 
<地域づくり表彰式の模様>



 企業においても、活力を維持するために、従業員のやる気を持続する様々な取組みが行われている。成果を上げた者に対する金銭的な報償ももちろんであるが、知的好奇心や興味が持てる課題、社会的に貢献していると満足が得られる課題等に対して取り組むことができるよう、企業の環境や風土を整えることが重要である。


 

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