第II部 国土交通行政の動向 

(3)電線類の地中化の推進

 まちなかの幹線道路に加え、非幹線道路や歴史的景観地区等においても電線類地中化の円滑かつ効率的な推進を図るため、平成15年度に「無電柱化推進計画」を策定することとしている。今後は、当該計画に基づき、関係行政機関及び関係事業者と調整しながら、無電柱化を一層推進していく。

 
図表II-2-5-1 主要都市の地中化の国際比較

主要都市の電線類の地中化の国際比較をしてみると、ロンドン、パリ、ボンでは100%、ベルリンでは99.2%、ニューヨークでは72.1%であるに対し、東京23区では5.2%、大阪市では2.2%、全国の市街地等では1.5%と著しく整備が遅れている。
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【無電柱化推進計画のポイント】
・コスト縮減を図り、無電柱化を推進するため、都市部のバイパス事業、街路事業やバリアフリー化事業等と電線共同溝等の原則同時施工や、浅くコンパクトに埋設する方式(浅層埋設方式)の標準化等に積極的に取り組む。
・まちなかの幹線道路に加え、新たに歴史的街並みを保全すべき地区、良好な都市・住環境を形成すべき地区等の主要な非幹線道路においても電線共同溝方式による無電柱化に着手し、面的な整備を推進する。

 

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