第II部 国土交通行政の動向 

4.総合的海上犯罪対策の推進

 近年の治安悪化の背景の一つとして、不法滞在外国人等の不良外国人や覚せい剤等の薬物の流入があり、これらの多くは海上を経由して流入している実態がある。また、密漁や海上環境事犯の多発により、食生活等を含めた国民の生活環境が脅かされている状況にある。
 海上保安庁では、これまで、こうした海を経由した海外からの犯罪の流入阻止及び密漁や海上環境事犯といった国民の生活に密着した国内事犯の取締りに全力で取り組んできたところであるが、限られた勢力を有効活用し、海上における犯罪の流入や発生を根絶するとともに、引き続き海上の治安を維持するべく、総合的な海上犯罪対処能力の底上げを図りつつ「総合的海上犯罪対策」を引き続き推進していくこととしている。

 

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