第II部 国土交通行政の動向 

コラム・事例 つばめ、翔ぶ

 平成16年3月13日、JR九州にとって初めての新幹線が新八代・鹿児島中央間に開業しました。この新幹線は、「速さ」、「躍動感」をあらわす「つばめ」という列車名が付けられています。
 九州新幹線の開業により、従来約2時間を要していた新八代・鹿児島中央間が34分で結ばれ、また、従来3時間40分を要していた博多・鹿児島中央間が2時間10分で結ばれることとなり、所要時間の大幅な短縮が図られました。
 この新幹線では、博多・新八代間を結ぶ在来線特急「リレーつばめ」と新幹線「つばめ」とを新八代駅の同一ホームでそのまま乗り換えることができる「同一ホーム対面乗り換え」という今までの新幹線にはない独特の方式を採用することにより、利用者が階段を上り下りする手間を省き、スムーズに乗り換えることを可能としています。
 また、車両の客室内は、客室前後の仕切り壁に九州特産のクスノキを使用し、洗面所には八代い草の縄のれんをあしらうなど九州地域の伝統的な技と最先端技術とが融合したユニークなつくりとなっています。
 九州地域の骨格を形成する新幹線が開業したことにより、一層地域間での旅客流動が増加し、新幹線沿線だけでなく九州全域が活性化することが期待されます。

 
<九州新幹線「つばめ」>



 
<九州新幹線(新八代・鹿児島中央間)路線図>



 

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