第II部 国土交通行政の動向 

(6)国民各界各層による取組みの促進

 地球温暖化対策を実行していくためには、国民各界各層の理解と行動が不可欠である。このため、国土交通省では、アイドリングストップをはじめとする環境負荷の軽減に配慮した自動車の使用(エコドライブ)の普及推進と、運輸事業における環境に配慮した経営(グリーン経営)の推進に取り組んでいる。
 具体的には、エコドライブの普及促進を目的として、平成15年、関係4省庁(警察庁、経済産業省、国土交通省及び環境省)で「エコドライブ普及連絡会」を設置し、今後「エコドライブ普及アクションプラン(仮称)」を策定することとしている。
 また、運輸関係企業に多い中小規模の事業者においても自主的な環境保全のための取組みが推進できるよう、自動車(トラック、バス、タクシー)、海事(旅客船、内航)、倉庫及び港湾運送の各事業毎に「グリーン経営推進マニュアル」を作成し、事業者によるグリーン経営を推進している。さらに、一定レベル以上の取組みを行っているトラック事業者を対象に、平成15年10月からグリーン経営認証制度を開始しており、認証を受けたトラック事業者の名称を国土交通省のホームページに掲載するなどにより、環境への取組みに積極的な企業の情報として提供している。

 

テキスト形式のファイルはこちら

前の項目に戻る     次の項目に進む