第II部 国土交通行政の動向 

第2節 豊かな居住の実現

1 良質な住宅ストックの整備・活用

 我が国の住宅事情を見ると、量的には既に充足しているが、耐震性、省エネルギー性、バリアフリー性等、質的な面については未だ十分とは言えない状況にある。
 このため、第八期住宅建設五箇年計画に基づき、国民一人一人が多様な選択肢の中からそれぞれの人生設計にかなった住まい方を選択し、実現できるよう、国民の住生活の質の向上を目指した住宅政策の推進に取り組んでいる。
 また、社会資本整備審議会住宅宅地分科会においてとりまとめられた、「新たな住宅政策のあり方について」(建議)では、これまでの住宅や住宅資金の公的直接供給を中心とする制度的枠組みを抜本的に見直し、市場機能やストックを重視した住宅政策の本格的展開を図っていくことが求められていることから、この建議の方向性を十分尊重して住宅政策の展開に取り組んでいる。

 

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