(4)外航海運の動向
貿易立国である我が国にとって、外航海運は貿易物資の安定的輸送に重要である。そこで我が国外航海運の国際競争力強化を図るため、船舶の特別償却制度、日本政策投資銀行による長期低利融資等の支援措置を講じている。
また、日本籍船及び日本人船員の維持・確保を図るため、国際船舶制度(注1)を創設し、税制上の優遇措置、外国人船員承認制度(注2)(平成16年11月22日現在、外国人承認船員数は1,594人)の導入、若年船員養成プロジェクトの実施等の支援措置を講じている。
(注1)日本籍船のうち安定的な国際海上輸送の確保上重要な船舶を国際船舶と位置付け、各種の支援措置を行う制度
(注2)STCW条約(船員の訓練及び資格証明並びに当直の基準に関する国際条約)の締約国が発給した資格証明書を受有する外国人船員を、国土交通大臣の承認により、日本籍船の船舶職員として受け入れる制度(対象国:フィリピン、トルコ、ベトナム、インドネシア、インド、マレーシア)