第II部 国土交通行政の動向 

(3)CM方式の導入に向けた検討

 従来、我が国における建設生産・管理システムは、一括発注方式が主として活用されてきたが、発注者を取り巻く経済環境が変化し、コスト意識が高まる中で、専門工事業者の技術力の上昇もあり、CM方式(注)に対する関心が高まっている。
 特に民間発注者を中心として、コスト構成の透明化等に対するニーズが高まっており、既に一部ではCM方式が活用されている。
 一方、公共発注者においても、技術者に対する量的・質的補完や設計・発注・施工段階の発注者の機能強化を図る観点から、CM方式に対する関心が高まっている。
 国土交通省では、CM方式に対する関係者の理解を深めるため、平成14年2月に「CM方式活用ガイドライン」を策定するとともに、16年には(財)建設業振興基金においてCM方式における責任施工体制の構築に向けた調査検討の取りまとめを行った。


(注)「建設生産・管理システム」の一つ。コンストラクション・マネージャー(CMR)が、技術的な中立性を保ちつつ発注者の側に立って、設計・発注・施工の各段階において、設計や工事発注方式の検討、工程管理、コスト管理等の各種マネジメント業務を行う方式

 

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