第II部 国土交通行政の動向 

(4)安全な歩行空間の形成

1)あんしん歩行エリアの整備
 歩行者の死亡事故のうち自宅から500m以内で発生している事故が6割以上を占めるなど、住居系又は商業系地区内での安全の確保が大きな課題となっている。このため、警察庁と国土交通省が死傷事故発生割合の高い地区を「あんしん歩行エリア」として指定(平成15年7月に796箇所)し、当該地区において都道府県公安委員会と道路管理者が連携して面的・総合的な事故抑止対策を推進している。

2)交通安全総点検
 誰もが安心して利用できる道路交通環境を形成するため、春、秋を中心に地域住民や道路利用者の主体的な参加の下、都道府県警察等と連携をとり、交通安全総点検を実施するとともに、点検時に提案された要望に対して、維持・修繕などの措置を講じている。

3)わかりやすい道路案内標識の整備
 道路案内標識がわかりにくいとの意見が多く寄せられていることを踏まえ、平成16年度に「わかりやすい道路案内標識に関する検討会」を開催して検討を行い、歩行空間に対しても、高齢者、外国人観光客などへの配慮の観点から、地図標識の設置、交差点名称の表示の充実、ローマ字表記の適正化などを推進していくこととした。

 

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