第II部 国土交通行政の動向 

(2)広域的な経済社会基盤の整備等への協力

 国際的な相互依存関係の拡大を踏まえ、アジアハイウェイ、メコン地域開発等地理的位置や影響が複数国に渡る広域的な経済社会基盤の整備の支援を実施している。
 アジアハイウェイについては、2004年(平成16年)4月に上海で開催された国連アジア太平洋経済社会委員会総会において、「アジアハイウェイ道路網に関する政府間協定」に関する署名式が開催された。同協定には「東京−福岡」が路線「AH1」として位置づけられており、我が国を含む26ヶ国が署名した。メコン地域開発については、2003年(平成15年)12月に行われた日・ASEAN特別首脳会議において、我が国の基本的な考え方を提示しており、国土交通省は、メコン地域の地理的、社会的特性に応じた広域的な経済社会基盤整備のあり方について検討を進め、「メコン地域のインフラ分野における今後の支援のあり方(提言)」を取りまとめた。
 また、我が国の優れた高速鉄道技術を海外に普及させる観点から、中国高速鉄道に関する現状調査及び実情に合った高速鉄道の調査・研究を実施している。

 

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