第II部 国土交通行政の動向 

コラム・事例
進む地域再生〜世界遺産をいかした地域づくり〜

 三重県、奈良県、和歌山県にまたがる高野熊野地域は、その優れた歴史的価値や自然環境から、平成16年7月7日に世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」として登録されました。これを受け、和歌山県では、「世界遺産を活かしたふるさとの形成」を進めて来訪者を5年間で3割増加させることを目指し、地域再生計画「高野熊野世界遺産保全・活用計画」を策定し、国の支援を受けながら、案内標識等サイン類の統一的整備、散策の途中で休憩できるポケットパークの整備といった来訪者の受入態勢の整備や、無電柱化等を通じた歴史文化資産や文化的景観の適切な保存・形成などを行っています。
 また、国土交通省では地元自治体等と協力して、熊野古道地域等で臨時バス・乗合タクシーの運行実証実験(平成16年夏〜秋)を行い地域の交通アクセスの改善を検討したり、「高野山パーク&ライド」実験を実施して(16年秋)高野山の渋滞緩和対策の検討等を進めています。

 

▲熊野古道地域での実証実験で運行された臨時バス

 

▲パーク&ライドの臨時駐車場(紀ノ川河川敷)


 

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