第II部 国土交通行政の動向 

2 自動車運送事業の動向

(1)旅客自動車運送事業の動向

1)乗合バス事業
 乗合バスの輸送人員は、平成16年度においても一貫して減少傾向にあるが、平均輸送距離はここ数年増加傾向となっている。これは移動距離の長い高速バス輸送が好調であるためと考えられる。

 
図表II-5-4-1 乗合バスの輸送量の推移

平成16年度の乗合バスの輸送人員は43億4千万人、輸送人キロは274億人キロと前年度から減少した。平均輸送距離については、近年、増加傾向にある。
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2)貸切バス事業
 貸切バスの輸送人員・輸送人キロは、共に増加傾向にあるものの、平均輸送距離は一貫して低下傾向にある。これは、旅行者のいわゆる「安・近・短」志向を背景として、貸切バス事業者が比較的距離の短いサービスを提供していることを示しているものと推測される。

 
図表II-5-4-2 貸切バスの輸送量の推移

平成16年度の貸切バスの輸送人員は2億9千万人、輸送人キロは441億7千万人キロと前年度から増加した。しかし、平均輸送距離については、減少傾向にある。
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3)タクシー事業
 ハイヤー・タクシーの輸送量は長期的に低落傾向である。こうした中で、運賃の多様化等事業者の創意工夫による輸送サービスの改善等の取組みがなされている。

 
図表II-5-4-3 ハイヤー・タクシーの輸送量の推移

平成16年度のハイヤー・タクシーの輸送人員は22億4千万人、輸送人キロは115億9千万人キロと前年度から減少した。
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