第II部 国土交通行政の動向 

5 貨物利用運送事業の動向

 貨物利用運送事業は総合物流コーディネーターとして陸・海・空の実運送事業者と共に日本の物流の一翼を担っており、特に複合一貫輸送の担い手として、環境負荷の少ない大量輸送機関である鉄道貨物輸送・内航海運を活用するモーダルシフトを推進することが期待されている。
 また、近年、中国を始めアジア地域が生産拠点・消費市場として急速に発展し、我が国からも多数の企業が進出しており、こうした活発な経済活動を支える効率的な物流システムの構築が課題となっている。こうした中、アジア地域との物流も拡大しつつあり、国際航空利用運送事業者のアジア向け貨物取扱量は、平成10年度では約35万トンであったが、15年度では約56万トンまで増加している。

 

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