第II部 国土交通行政の動向 

コラム・事例 「エコレールマーク」スタート

 平成17年度に創設された「エコレールマーク」は、CO2排出量の少ない、環境にやさしい鉄道貨物輸送を活用して地球環境問題に積極的に取り組んでいる企業や商品であると認定された場合に、その商品や企業の広告等に表示されるマークのことです。これにより、一般消費者の方々が商品を購入する際等に、物流面から環境問題に貢献している商品や企業について知っていただき、消費者と企業が一体となった取組みを進めることを目指しています。
 平成18年1月現在、3商品と17企業が認定され、認定商品については段ボール箱等に「エコレールマーク」が表示され、店頭等に並んでいるほか、認定企業については各企業の広告やホームページ、環境報告書等に表示されています。
 この「エコレールマーク」を表示するための認定基準は、商品認定で30%以上の輸送に鉄道を利用していること、取組企業認定については、15%以上の輸送に鉄道を利用していることとしています。この基準は、全輸送機関における鉄道貨物輸送のシェア(トンキロベース)が4%程度である現状を踏まえれば、決して低いハードルではありませんが、環境への配慮の観点から鉄道貨物輸送へのモーダルシフトを積極的に実施し、「エコレールマーク」を表示する企業が今後も増えていくことが期待されています。

 
エコレールマーク

 

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