第II部 国土交通行政の動向 

(3)ダイオキシン類問題等への対応

 「建設工事で遭遇するダイオキシン類汚染土壌対策マニュアル(暫定版)」を平成17年6月に取りまとめ、ダイオキシン類問題が顕在化した現場における対応の参考としている。また、15年3月に「港湾における底質ダイオキシン類対策技術指針」(同年12月改訂)を策定、17年3月に「河川、湖沼等におけるダイオキシン類常時監視マニュアル(案)」等を改訂し、これらに基づき河川及び港湾における水質・底質の実態調査を行い、監視計画・汚染除去等の対策の方法について検討を進めている。さらに、高濃度ダイオキシン類を含んだ浚渫土砂を安価・安全に大量に処理する技術開発についても、引き続き調査・検討を実施している。
 また、監視対象としている事業場から海洋へ排出される水が、排出基準を遵守しているか否かの確認をするために、ダイオキシン類による海洋の汚染度を継続監視している。排出基準を遵守していない事業場に対しては直ちに厳正な取締りを実施し、ダイオキシン類による海洋の汚染を防止している。

 
図表II-7-6-4 ダイオキシン類を含む浚渫土砂処理技術の例

港湾におけるダイオキシン処理は浚渫から中間処理を経て、溶融を行い、無害化されたスラグを出すという処理システムである。

 

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