第2節 観光立国の実現に向けた取組み 

コラム 「ポジティブ・オフ」運動〜「ポジティブ」な「オフ」で日本を元気に〜

 「ポジティブ・オフ」運動は、賛同する企業・団体の自主的な取組みをベースとしており、現在、100を超える企業・団体が賛同しています。賛同企業・団体は、従業員に対し、休暇の取得と外出や旅行等を奨励し、福利厚生等による支援を行うこととしています。賛同企業の取組みとして、1)繁忙期で連続休暇の無かった8月に5連休の創設、2)社内通達で「ポジティブ・オフ」のコンセプトの周知、ポスター制作・掲出等でカフェテリアプランの利用促進、3)休暇を活用したボランティアツアーの組織、旅費の福利厚生によるサポート等が行われています。また、「ポジティブ・オフ」運動の普及・啓発のため、観光庁と賛同企業とでコラボレーション企画を実施するなど、運動の更なる拡大に向け、官民協働で取り組んでいます。
 職場の上司や周囲への配慮等、休むことに対して後ろめたいという気持ちの方も多く、我が国の有給休暇の取得率はここ数年50%未満で推移しています。また、「上司が休暇取得に積極的であるほど、休暇の取り残しが少なくなる」という調査結果もあります。休みを取り、その時間を活用して様々な経験をすることは、個人だけでなく、企業、社会にとってもメリットがあるということを広く発信することで、「オフ」を取ることを「ポジティブ」にとらえられる社会を作っていきます。
 



注 企業の福利厚生制度などを社員が自由に選択できるようにした制度

 

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