第5節 効率的・重点的な施策展開

2 公共事業の総合的なコスト構造改善の推進

 公共工事のコスト構造改善については、厳しい財政事情等を背景として、政府全体で進めており、現在は、平成20年3月に策定した「国土交通省公共事業コスト構造改善プログラム」に基づき、総合的なコスト構造改善に取り組んでいる。具体的には、従来の取組みに加え、VFM注1最大化を重視し、1)環境負荷の低減効果等の社会的コスト構造の改善、2)施設の長寿命化によるライフサイクルコスト構造の改善、3)民間企業の技術革新によるコスト構造改善を評価する「総合コスト改善率」を設定し、5年間で19年度比15%の総合コスト改善率の達成を目標としており、23年度時点の国土交通省・関係機構等の総合コスト改善率の実績は11.3%となった。
 
図表II-2-5-1 コスト構造改善のこれまでの経緯
図表II-2-5-1 コスト構造改善のこれまでの経緯


注1 Value for Money:経済性にも配慮しつつ、公共事業の構想・計画段階から維持管理までを通じて、投資に対して最も価値の高いサービスを提供すること


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