第1節 地球温暖化対策の推進

◯4 地球温暖化対策(適応策)の推進

 最も厳しい緩和策をもってしても避けられない地球温暖化の影響に対して、その被害を最小限に防止・軽減し、あるいはその便益の機会を活用するための方策(適応策)が不可欠である。
 国土交通省としては、これまでも適応策の一環として、水害、土砂災害、高潮災害、渇水等の水災害に対する対策を積極的に推進しているが、政府全体としても、平成25年7月に中央環境審議会地球環境部会の下に気候変動影響評価等小委員会を設置し、27年夏頃の適応計画策定に向け、我が国における気候変動による影響の評価等に関して審議を進めている。
 今後は、政府の適応計画策定にあわせて、技術力を活かした温暖化予測、監視体制の高精度化に取組むとともに、水災害に対する対策に加えて、交通インフラ、ヒートアイランドなど多方面にわたる気候変動による影響を幅広く検討し、ハード・ソフト両面からの総合的な適応策の検討・展開に取り組む。


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