第1節 ヒト・モノ・カネ・情報の流れ

コラム コワーキングという新たな働き方

 「コワーキング」とは、従来から存在する単に働く場所を共有するだけのシェアオフィスとは異なり、働く個人がある場所に集い、コミュニケーションを通じて情報や知恵を共有し、状況に応じて協同しながら価値を創出していく働き方を意味しており、近年の新しい働き方として各地で発展しつつあります。
 コワーキングを行う場所である「コワーキングスペース」は、現在は東京都内が中心ですが、各地方にも設けられており、2014年7月時点で365スペースが稼働していると推計されています。
 大都市のみならず、地方都市にコワーキングスペースがあることにより、地域のコワーカーが集い、知見の共有を行い、協働することにより、地域のコミュニティが発生するなど、新しい働き方であるコワーキングが地方経済の活性化につながることが期待されています。
 
図表2-1-101 コワーキングスペースの一例
図表2-1-101 コワーキングスペースの一例

参考文献:阿部智和・宇田忠司・平本健太(2015)「コワーキングスペースの実態調査:2014 年度調査の概要報告」
平本健太・阿部智和・宇田忠司(2014)「ワーク・スタイルと地域コミュニティの展望:コワーキングから考える」


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