第1節 ストック効果最大化を目指して

コラム ストック効果発現に向けた行政と地域金融機関の連携〜北海道開発局と(株)北洋銀行〜

 北海道開発局と(株)北洋銀行は、北海道地方の活性化を目的として、2014年11月に連携協力協定を締結しています。行政と地域金融機関、各々が持つ強みを活かし、北海道の観光振興・地域振興を進める狙いです。取組みの中には、インフラのストック効果拡大に寄与するものや、インフラへの地域理解を深めるものもあり、地域金融機関は新たなストック効果発現に向けた連携先とも言えるかもしれません。主な取組内容について紹介します。
1)道の駅魅力アップセミナー
 地方創生等の課題解決に向けて、国立研究開発法人土木研究所寒地土木研究所とも連携して道の駅の活性化を考える地方公共団体を支援する取組みです。2015年8月に開催された第1回目セミナーでは、(株)北洋銀行の呼びかけにより集まった民間事業者と地方公共団体、関係官庁で道の駅の課題等が議論されました。また、道の駅の活性化に協力する民間事業者を、地方公共団体へ紹介するなどの取組みが行われています(図表2-1-10)。
 
図表2-1-10 道の駅魅力アップセミナーの様子
図表2-1-10 道の駅魅力アップセミナーの様子

2)旭川PPP/PFIセミナー
 2015年3月に北海道開発局旭川開発建設部、(株)北洋銀行、旭川商工会議所の主催で、民間提案型PPP/PFI事業を進めるためのPPP/PFIセミナーを開催しています。PFI事業を運営中の代表企業から事業紹介・経験談をうかがった後、民間企業から見たPPP/PFI事業と民間提案制度、管内における事業の可能性等について、討論が行われました。
3)インフラストック効果のパネル展
 地域住民の方に、広くインフラの整備効果を知っていただくため、(株)北洋銀行の本店・各支店を活用したパネル展を行っています。


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