追部 平成28年(2016年)熊本地震への対応

■5 大規模被災インフラの復旧

 今回の熊本地震では多くのインフラが被災しており、中でも阿蘇大橋地区においては大規模な斜面崩壊が発生し、国道57号・325号が通行止め、JR豊肥線が運転休止状態となった。当該地区においては、新たに国直轄の砂防事業による斜面対策を実施することとしたほか、2016年5月13日には国道325号阿蘇大橋についても、直轄代行により整備することを決定した。対策にあたっては、崩壊した斜面の安定化と国道及び鉄道の一体的復旧が必要であり、国の技術力の総力を結集して早期の復旧・供用を目指している。
 また、政府は、熊本地震による災害を大規模災害復興法に基づく非常災害に指定注11し、被災地方公共団体が管理する橋やトンネル、道路などの復旧工事を国が代行できるようになった。これにより、熊本県からの要請があった俵山トンネルを含む県道熊本高森線と、南阿蘇村から要請のあった阿蘇長陽大橋を含む村道栃の木〜立野線について、国の直轄代行により実施することとし、早期復旧に全力で取組んでいる。


注11 平成28年熊本地震による災害についての非常災害の指定に関する政令(2016年5月10日閣議決定)に基づき指定


テキスト形式のファイルはこちら

前の項目に戻る     次の項目に進む