第5節 海洋環境等の保全

コラム 海洋環境保全啓発活動について

 海上保安庁では、「未来に残そう青い海」をスローガンに、海事・漁業関係者などへの法令遵守意識の高揚を目的とした海洋環境保全講習会の開催や、一般市民の方々を対象とした海岸清掃活動や環境教室の開催などを通じ、海洋環境保全に関する指導・啓発活動に取り組んでいます。ここでは、主な活動を2つ紹介します。

(1)「未来に残そう青い海・海上保安庁図画コンクール」について
 海上保安庁では、将来を担う子どもたちへ海洋環境保全思想の普及を図る等を目的として、毎年「未来に残そう青い海・海上保安庁図画コンクール」を開催しています。
 平成28年で17回目を迎えた同コンクールは、全国の小中学生から33,298点の作品応募がありました。
 応募作品の中から厳正なる審査の結果、特別賞(国土交通大臣賞)1点、海上保安庁長官賞3点等の受賞作品を決定し、28年12月21日、国土交通大臣室において特別賞(国土交通大臣賞)の表彰式を行いました。同表彰式では、受賞者の広島県福山市立樹徳(じゅとく)小学校3年生鈴木真生(すずき まお)さんに、石井啓一国土交通大臣から賞状等が手渡されました。
 
石井国土交通大臣による表彰
石井国土交通大臣による表彰

 
特別賞(国土交通大臣賞)受賞作品
特別賞(国土交通大臣賞)受賞作品

 作品については、様々な場所で展示したほか、各種広報で活用することにより、広く海洋環境保全思想の普及を図っています。

(2)「海と日本プロジェクト」で初成果!
 海上保安庁では、毎年6月を「海洋環境保全推進月間」と定め、海洋環境保全活動を実施していますが、平成28年では同月間の新たな取組みとして、27年から実施されている「海と日本プロジェクト」に参加しました。
 新たな取組みの一環である海浜清掃活動では、全国で共通デザインのごみ袋を使用し一体感を創出したこと等により、22都道府県35海岸等で、5,392人の参加により約3,600袋ものごみを収集・分類(目標は1,000袋)するとともに、身近なごみが海洋環境に与える影響について理解の促進を図りました。
 
一般市民を対象とした海洋環境保全活動
一般市民を対象とした海洋環境保全活動

 今後も、多くの方に参加していただける機会を増やし、海洋環境保全思想のより一層の普及を図るべく、同プロジェクトとの連携を強化し、活動を推進します。


テキスト形式のファイルはこちら

前の項目に戻る     次の項目に進む