第I部 進行する地球温暖化とわたしたちのくらし〜地球温暖化対策に向けた国土交通行政の展開〜 

コラム エコポイントによる公共交通機関利用促進〜石川県金沢市〜

 金沢市では、他の地方圏と同様にバスの利用者数は大きく減少してきています。例えば、路線バス(市内線)を見ると、近年は利用者数に減少傾向に歯止めがかかっているものの、過去15年間で約3分の2にまで減少しています。
 

金沢市の路線バス利用者数の推移(市内線)
Excel形式のファイルはこちら

 このような状況下において、国土交通省・金沢市等の行政機関のほか、交通事業者・地元経済界等の関係者の参画の下でIT機能を活用した総合的な交通システムについて検討が行われ、平成19年2月よりICカード(ICa:アイカ)を活用したエコポイント制度が開始されました。
 金沢市で行われているエコポイント制度は、1)バスに乗車した場合、2)バスで市中心部に来て商店街等で買い物をした場合、3)カーシェアリングの会員になった場合に、ICカードにエコポイントを貯めることができ、貯まったポイントはバス運賃として利用できるというものです。エコポイント制度により、カーシェアリングを含めた公共交通機関への利用転換によるCO2排出量の削減のほか、中心市街地の活性化等の多面的な効果が期待されます。
 

金沢エコポイントの仕組み

 

テキスト形式のファイルはこちら

前の項目に戻る     次の項目に進む