第I部 進行する地球温暖化とわたしたちのくらし〜地球温暖化対策に向けた国土交通行政の展開〜 

II 国際輸送における二酸化炭素排出削減に向けた課題

 Iで見てきた国内輸送とは異なり、国際輸送(国際航空・外航海運)については、CO2排出量を国別に算出することが困難であることから、国際民間航空機関(ICAO)及び国際海事機関(IMO)においてその削減に向けた対応を検討することとされ、京都議定書における温室効果ガス削減の対象外となっている。しかし、グローバル化が進展する中で国際輸送は増加しており、CO2排出量削減に向けた取組みの重要性が増してくると考えられる。今後、2013年(平成25年)以降の温暖化対策の国際的枠組みの検討の際に議論されることが想定される中で、CO2排出量削減に向けた世界的な取組みを進めるとともに、我が国の国際航空・外航海運の競争力強化に資するためにも、我が国が議論を主導していくことが求められる。

 

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