第I部 進行する地球温暖化とわたしたちのくらし〜地球温暖化対策に向けた国土交通行政の展開〜 

コラム 断熱性に優れた住宅の快適性

 同じ室温でも、断熱性に優れた住宅の方がより温かく感じるため、暖房費が節約できるだけでなく、より快適に過ごすことができます。一般に、体に感じる温度(体感温度)は室温と窓、壁、床等の表面温度との平均と言われていますが、断熱性の低い住宅では、窓等の表面温度が低いため、体感温度が実際よりも低く感じられます。窓等の開口部からは熱が逃げやすく、表面温度も低くなっていますが、内側にもう一つの窓を付けたり、ガラスを二重にするなどして断熱性を高めると、窓から逃げる熱を大幅に減らすことができます。
 


 



 断熱改修のコストは、建物が立地する地域や、建物の種類、大きさ、構造、築年数、さらには、工法や導入する設備の内容等、様々な要因によって決まります。下記は、試算の一例ですが、断熱改修を行うことにより、快適性の確保とともに、CO2の削減にも一定の効果があることがわかります。
 

既存住宅の断熱改修コスト 断熱改修による年間CO2排出量の試算(1戸当たり)
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 既存住宅の断熱改修は、新築に比べるとコスト高になることが多いことから、窓、外壁等や主要な居室のみの改修など、取り組み易く、効果的な改修を行うことも一つの方法です。

 

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