第II部 国土交通行政の動向 

2 観光産業の国際競争力の強化及び観光の振興に寄与する人材の育成

(1)宿泊産業の活性化
 平成18年度に引き続き、旅行者ニーズの変化に対応した泊食分離システムの導入等による宿泊産業の活性化に向け、作並温泉等全国4地域で実証実験を実施し、新たなビジネスモデルの確立と全国への普及に向けたデータの収集・分析等を行った。

(2)観光の振興に寄与する人材の育成
1)観光カリスマ塾の開催
 観光地域の活性化の核となる人材育成のため、全国各地の観光カリスマ(注)を講師として迎え、成功のノウハウの伝授、現場体験活動等を行う観光カリスマ塾を、平成19年度は、広島県呉市等8地区で開催した。
2)観光関係人材育成のための産学官連携方策の推進
 平成19年1月から観光学部・学科を設置する大学、業界団体、関係省庁からなる「観光関係人材育成のための産学官連携検討会議」を開催し、課題認識の共有化等を進め、観光産業の中核を担う優秀な人材の育成を推進している。
3)観光産業従事者の技能評価手法に関する調査事業の実施
 平成19年度から宿泊業について、観光産業従事者のモチベーションの向上、多様化する訪日外国人旅行者のニーズへの対応や能力に応じた人材登用に資する新たな技能評価手法に関する調査を実施している。


(注)観光地の魅力を高め、観光振興を成功に導いた人々として、関係省庁と連携した「観光カリスマ百選」選定委員会において認定された観光カリスマが全国で活躍している。

 

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