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国土交通白書 2020

第1節 災害から身を守るために

■2 国民の意識

(1)防災への意識

 国土交通省では、国民が抱いている今後の社会に対する不安や、理想とする将来の社会について考察するために、将来の社会・暮らしに関する意識調査注1(国民意識調査)を実施した。

 この国民意識調査において、自然災害から自身や地域を守るために必要だと思う対策について尋ねたところ、「避難路や避難施設の充実」が最も高く、次いで「災害情報発信の迅速化」、「ハザードマップの整備や精度向上」が高い結果となった(図表I-3-1-3)。災害発生時の避難所・情報といった、自分自身の行動に直結する対策を重視する傾向が高く、防災・減災に関する情報や取組みへの国民の理解を広めて身近なものにすることで、様々な施策の実現性や効果の向上が期待できると考えられる。

図表I-3-1-3 必要な自然災害対策
図表I-3-1-3 必要な自然災害対策
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  1. 注1 2020年2月に全国の個人を対象としてインターネットを通じて実施(回答数5,000)。
    性別(2区分:男、女)、年齢(5区分:20代(18、19歳を含む)、30代、40代、50代、60代以上)、居住地(4区分:三大都市圏、政令市・県庁所在地、中核市、人口5万人以上の市町村、人口5万人未満の市町村)の計40区分に対して均等割り付け(各区分125人)。