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国土交通白書 2020

第2節 自然災害対策

コラム 気候変動を踏まえた土砂災害対策の検討について~気候変動を踏まえた砂防技術検討会~

 平成29年九州北部豪雨、平成30年7月豪雨、令和元年台風第19号に伴う豪雨など、近年、激甚な土砂災害を伴う豪雨が頻発しています。今後、気候変動の影響による降雨量の増大により、土砂・洪水氾濫等の土砂災害が顕在化・頻発化することが懸念されています。

図 近年における土砂災害1件あたりの死者・行方不明者数の推移
図 近年における土砂災害1件あたりの死者・行方不明者数の推移

 しかしながら、気候変動による降雨特性の変化により、どの土砂災害の形態がどの地域で顕在化・頻発化するか十分に科学的な裏付けがされていないといった課題があります。

 そこで、令和元年12月に「気候変動を踏まえた砂防技術検討会」を設置し、気候変動に伴い顕在化・頻発化が懸念される土砂移動現象等について検討しているところです。

図 近年の象徴的な土砂災害の形態と気候変動により将来顕在化・頻発化する土砂移動現象のイメージ
図 近年の象徴的な土砂災害の形態と気候変動により将来顕在化・頻発化する土砂移動現象のイメージ